OLIMEXへの発注の顛末―その1

 OLIMEXへの発注第1弾は78K0/KB2マイコンボードでした。面付けで少々ミスってしまいましたので、そのことも含めた顛末を書きたいと思います。

発注用データの準備

 発注に必要なのはだいたい次のようなデータです(私のようにEAGLEを使っている場合)。

EAGLE BRDデータ

 設計したパターンがOLIMEXのデザインルールに沿っているか確認する必要がありますが、OLIMEXが配布しているデザインルールファイルを利用する場合は注意が必要です。


 OLIMEXで配布しているデザインルールファイルは、ドリルの最小サイズが24milになっていて、このままオートルータにかけたりすると、このサイズでVIA(スルーホール)などが作られます。しかしこのドリルサイズは非標準なので、追加料金となってしまいます。

 可能であればここのドリルサイズを28milに修正してからパターン設計をすれば追加料金が発生せずにすみます。これは8milルールのファイルでも同様です。

 ここは何年も前から注意点となっていて、OLIMEXも全然変更しないところをみると、あえてドリルの最小サイズを設定しているのかもしれません。まあVIAも小さい方がパターン引きやすいですし、追加料金といっても、誤差と言っていいほどの金額(+EUR 1.00)ですし…てのは良心的に解釈しすぎかな?

 ドリル情報の確認は、CadSoft OnlineのDownloadに「drillinfo.ulp」というULPが登録されているので、これを利用するとよいでしょう。サイズや数の情報を出力してくれます。デフォルトではOLIMEXの標準に合わせたデータがセットされています(ソースのコメントに記述されています)。

面付け図

 ボードのサイズは33mm×40mmです(のつもりでした)。発注するDSS1枚のサイズは160mm×100mmなので、12枚面付けできるはず(のつもりでした)なので、面付けを指示する図を添付します。フォントの問題が出たりするといけないので、PDFに変換したりせず、文字もすべて図に含めてBMP形式にします(ここに置いてあるのはPNG形式ですが)。

readme.txt

 必要なことはすべてこのファイルに記述します。メール本文に書いても無視されるそうです。

 特記事項は「8. Notes」に書きます。(つたな)い英語で面付けのことを書いています。

データ送信

 以上3つのファイルを「78K0_KB2_brd.zip」として圧縮します。このファイルを添付して、簡単な本文を書いて送りつけます。

To: fastpcb@olimex.com
Subject: PCB order(78K0_KB2_brd)
From: Norihiro M. <ryokkei@hi-ho.ne.jp>

Dear Sir:

I want to order PCB by the data of the attached file.

Thank you.


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Norihiro M.
ryokkei@hi-ho.ne.jp

po(PURCHASE ORDER) form

 OLIMEXがデータをチェックして問題なければ、

From: OLIMEX Ltd Support <support@olimex.com>
Subject: Re: PCB order(78K0_KB2_brd)
To: "Norihiro M." <ryokkei@hi-ho.ne.jp>

Hi,

Attached is your po form. 

Thanks
Olimex

てな実にシンプルな本文とともに、いわゆる注文書がPDFで送られてきますので、内容を確認して印刷し、必要事項を記入します。

 記入したらこれをOLIMEXにFAXしなければなりません。ウチにはFAXがないので、これがちょっと厄介なところです。今回、私はローソンからFAXしました。番号は「010-359-32-621270」となります。国番号(ブルガリアは「359」)の前に付ける番号は、利用する電話会社や契約によって色々あるみたいなので、確認が必要です。

 OLIMEXがFAXを受け取ると、

From: OLIMEX Ltd Support <support@olimex.com>
Subject: Re: PCB order(78K0_KB2_brd)
To: "Norihiro M." <ryokkei@hi-ho.ne.jp>

fax received

という一言がメールで送られてきます。後は基板の到着を待つだけです。

待望の発送メール、しかし…

なんで9枚やねん

 OLIMEXから「送ったよ」のメールとともにINVOICEフォーム(いわゆる送り状)がPDFで添付されてきました。そのINVOICEを見てビックリ、12個面付けを頼んだはずなのに9個と記されています。

 そういえば、ドリルの数が1000個を超えるはずなのに、1000個未満の分しか請求されていなかったんですが、「サービスかな?」なんて甘く考えてました。改めてpoフォームを見返してみると、

さりげなく(しっかり?)「x9」と書かれているではありませんか。

原因はサイズの設計ミス

 OLIMEXへ「何で9枚なんだ?12枚取れるはずでは?」とメールで問い合わせるとともに、とあるコミュニティでも相談してみました。どうやら私がサイズの設計をミスしたみたいです。

 OLIMEXで面付けしてもらうためには、ボードとボードの間に10milの間隔が必要です。これがいわゆる切り代になります。


 私は外枠(Dimension)を10milで引いておけば、これが切り代になってくれると思って疑わなかったのですが、そうではないようです。OLIMEXのFAQをよく読むと、Dimensionに引いた線の太さは基板の大きさに含まれてしまい、その上でさらに10milの間隔が必要ということのようです。

 OLIMEXからも返事があり、「このサイズでは9個しか取れない。FAQ読んでくれ。」といった内容でした。一応「了解、サイズの設計をミスった。次からは気をつける。」といった内容のメールを返しておきました。

基板到着

 とまあ私のミスで少々損した気分ですが、無事基板が到着しました。

こんな感じです。3枚重なって3つ並んでおり、合計9枚。

 初めてのオリジナルプリント基板、画面で設計したものが実物になるとやはり感動します。うわさどおりシルクの質が今ひとつですが、ほぼ想像通りの出来で大変満足です。


 枚数は9枚に減ってしまいましたが、いざ部品を取り付けてみると思った以上にカッコ悪く、ピンヘッダの取り付け穴が大きすぎたりなど、そんなにできのいい基板でもなく(私の設計が、です)、逆に9枚もどうしようかと思ってしまったり…。(^^;